弊社では多種多様なホームページをたくさん面倒見てきました。その経験から、これからのホームページがどうなっていくのか?と言うことをエントリーしてみたいと思います。
まず、ホームページの需要ですが、相変わらず有ります。これはホームページが必要だと考える方が多いと言うことでしょう。以前、会社やサービスを立ち上げるのに、会社案内やカタログもないの?と言っていた時代がありました。
そして今時ホームページもないの?と言われないために躍起になってサイトを開設してきた時代が平成でした。しかし、令和に突入した2020年からはその考え方も少し変わってくるでしょう。
ホームページが要るのか?要らないのか?
結論から言うとホームページは要らないです!
ホームページが絶対必要かどうか?と言われればです。ホームページと言うよりも、インターネット上で検索可能な状態(誰でも閲覧できる状態)で価値の有る自社(自分・製品・サービスなど)の情報があればいいのです。自分のホームページでなくても、他のブログ、ポータルサイト、会社であれば他社による情報提供サイト、SNS、ソーシャルメディアなどなんでもいいのです。
必要な情報を必要な人に届ける。その精度をGoogleは日々磨いています(Bingも)。自分が発しなくても、情報がどこかに載ってさえいて、ユーザーがそれを探し出して参照できる状態にあれば良いのです。
いやいや、そうは言ってもホームページくらいないと!と思っている方へ。それはそれで正解ですが、これからのホームページは2つに分けられるでしょう。
受動的なホームページと能動的なホームページ
受動的なホームページとは?
いわゆる「あればいい」と言うサイトです。これはある意味、なんでもいいです。地域のポータルサイトでも、無料のGoogleサイトでも、その他の無料ホームページ制作サービス、なんでもいいです。小規模な個人事業主からフリーランス、中小企業まではこれでいいでしょう。リアルビジネスで顧客の信頼を掴んでいれば、ネット上の情報は必要最低限でも大丈夫です。
例えば、あなたが飲食店の事業主であれば、ホームページは「無し」か無料のもので十分で、ぐるなびや、食べログへの登録へリソースを割いた方が良いでしょう。そのお店のジャンルによってはTwitterのアカウントを真っ先に開設しても良いでしょう。ホームページが無くても商売に成功しているところはたくさんあります。
能動的なホームページとは?
ただ、少しでもアピールしたければ自社(自分で情報内容をコントロールできる)サイトが必要でしょう。中小企業及び大企業ではやはりマストでしょう。大企業がなぜマストなのかと言うと、情報を欲する人が多いからです。 「必要な情報を必要な人に届ける。」は、大きな企業であればあるほど、ある意味「義務」です。中規模以上の会社も、信用という観点から言うと、マストとなるでしょう。
能動的なホームページの一つの答えがコンテンツマーケティングでした。もちろん、今もそれがある程度有効なことは間違いありません。ただ、情報量は増加の一途を辿る割りに、人々の情報を消費できる時間は限られており、画面に表示できる検索結果と情報量は限られています。それを奪い合う競争が激化すればするほど消耗戦になることは間違いありません。
能動的な情報発信はホームページの基本と言われていましたが、今となって少し変わってきました。確かにホームページはユーザーにとって有益な情報を発信していくのが基本です。ですが、ユーザーは必ずホームページを求めてはいません。instgramの写真であったり、YouTubeの動画であったりします。自社(自分の届けたい情報でありユーザーにも有益な情報)をどうやって届けるか?が、必ずしもホームページではない、と言うことです。
もちろん、ホームページが貴社にとって最適であればホームページ上でガンガン情報発信しましょう。
要はネット上でどう情報発信していくか?
それが非常に簡単になった故に、非常に難しくなったのがここ最近の傾向です。どのインターネット上や、どのデバイス上でどのアプリ?(ブラウザ)を通じて課題を解決するようなユーザーにとって有益な情報を届けるか?
それが今まで以上に重要になってきます。
ホームページだけではなく、その他の手段がたくさんあります。それを自分たちのとって、ユーザーにとってどれが合っているのか?を見極めてリソースを投下していきます。ホームページばかりにリソースを集中させる必要があるかどうかの判断は重要です。
ホームページは誰が見ているの?それが分かるのがアクセス解析です
それにはアクセス解析は必須です。紙の会社案内やカタログであれば、営業マンが対面で手渡ししているので、「この人には渡しておくけど買わなそうだな」とか「この人はカタログを欲しがっていたし、よく目を通していたな」とか目の前の反応が分かります。しかしホームページではそれが分からないので、アクセス解析が必要です。
独自ドメイン?いりません。
レンタルサーバ?いりません。
独自ドメインのメアド?要りません。
これらは業種や職種によって変わってきます。もちろん、まだまだ大多数は独自ドメインや、独自ドメインのメアドが価値のある業界もあります。いろいろな視点が必要なので難しい状況ですが、どこにどう情報発信していくかが、これからの情報コミュニケーションのポイントになってくるのです。そう考えるとホームページは「マスト」ではないのです。
ホームページの価格はいくらですか?
この質問もよく聞かれます。上記で述べてきた通りです。ホームページが、貴社の業種にとって、まず、要るか要らないか?SNS上のアカウントだけで、その代わりが出来るかも知れませんし、その方が顧客に届くかも知れません。他の業界ポータルにお金をかけて登録しておいた方が良いかも知れません。もしくは複数、インターネット上に情報を散りばめるという戦略もありでしょう。
それを判断して初めて価格が割り出せます。ホームページでしっかり情報発信をやって行こう!と決まってから次に考えるのが、ホームページをどうやって作るか?です。
静的なHTMLで構築するのか?無料のサイト作成サービスを使うのか? テンプレートをカスタマイズする程度で良いのか? CMS(オープソースか?有料サービスか?)にするのか? 有料の柔軟なカスタマイズ可能なサービスを使うのか? フルスクラッチのシステムサイトが良いのか?
これらはホームページの目的によっても変わってきます。
ホームページは「あればいい」の時代は終わり、
ホームページは目的が重要な時代へ
無料のサイト作成サービスでも、充分ユーザーに情報を届けることが出来ます。弊社でも数々の実績があります。
平成までは、インターネットメディア、レガシーメディア、SNS、ソーシャルメディア、ブログなど全方位がスタンダードに思えたかも知れませんが、もっとシンプルに、「有益な情報をそれを求めているユーザーに届ける」というのが本質になってくるでしょう。
これからはホームページは必須ではありません。
必要なのは「有益なコンテンツ」と「伝える方法」です。