皆様はコーポレートブランディングと聞いて何を思い浮かべますか?
- カッコイイロゴ?
- センスのいいパッケージ?
- クールなUIのWEBサイト?
- お店でのお客様への最高な体験の提供?
もちろんそれらは、ブランドを形成する上で重要な要素のひとつひとつです。
ブランディング?
うちには必要ない。
こんな小規模の会社には要らない。
うちの客はブランドなど求めていない…。
なんて思っているのであればそれは少し違います。
ブランドに大小はありません。
会社の規模、商品の規模、個人店、チェーン店。全てにおいてブランディングは重要です。今や、ネット上では誰でも平等に情報発信できます。規模の大小に関わらずブランディングが効いてくる時代なのです。
現代はかつてないほど中小企業がブランディングしやすい時代
誰でもブランドを見られる状態に出来るのがWEBサイトの強みです。ソーシャルメディアを使えば会社やサービスにおいてブランディングとその表現を見せる場所がたくさんあります。つまりブランドを作れば、それを見せて伝えるのは容易なのです(それを広く多くの人に見せるのはまた別の話です)。
さて、タイトルに戻りましょう。
ブランディングするには、まずブランドを作らなければなりません。
それって難しいですよね?
もちろん一朝一夕では出来ませんが、ホントノで考えるブランディングとは、
「やらないことを決める」ということです。
やってはいけない事とも言い換えられます。
例えば、「うちの会社(サービスや商品)では赤色は使わない。」と言った見た目に関わることから、「顧客向けの電話窓口は設けない」と言った少々他がやらない特徴的なことまで。
いくら以下の仕事は受けません、というのも代表的なコトでしょう。
やってはいけないことを決めると、色々と統一感が出てきます。
実は人間は良かれと思ってついつい色々なことをやってしまいがちです。これってなんかウチにとって良さそうだな?という判断は誰しもしがちで、手を伸ばしてしまいます。「これだけはやってはいけない!」というルールは分かりやすく浸透しやすいです。
そして社員やそれに関わる人みんながその「やらないこと」を理解し行動すると、ブランディングが出来てくるのです。
これは「規則=ルール」とはちょっと意味合いが違います。
どちらかというと、
- 「我が社はそれをあえてやらない」といった明確なライン
- 「我が社がやる必要がない」といったポジショニング的なライン
- 「顧客はそれを我が社に求めていない」といったそもそもライン
- 「やるとちょっと違う」と言ったエモーショナルに響くライン
そのライン決めがブランディングにつながっていくと考えています。
例えばスターバックスコーヒーはCMをやりません。というかほぼ全くと言っていいほど宣伝をしません。それはなぜかというと、「店舗が最高の宣伝場所だ」と考えているので、全てのリソースを店舗につぎ込むとしているからです。
やってはいけないこととは、紐解けば必要ないことに近く、その必要ないことを見極めるのがブランディングなのです。貴社にとって本当に必要なことは何かを見極めれば、自ずとブランディングのコアが出来てくるはずです。
あとは、それに沿って、やらないこと、ブランデイングにそぐわないことが見えてくるので、それを精査し決めていくのです。
そうすれば、社員も迷いません。
そして、顧客も迷わなくなるのです。
ちなみに、この方法はブランディングする上での一つを紹介したまでです。
万能ではありませんが、これから何か新商品、新規事業、起業しようと考えている方には比較的簡単に導入できる方法だと思っています。