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インタビューや取材を受けるコツ〜「中小企業の経営者向け」

インタビューを受ける経営者イメージ

中小企業の経営者がインタビューや取材を受けるときのコツ

会社を経営していると、取材の依頼が入ってくることがあります。大企業ならともかく、中小企業の経営者は取材に不慣れなもの。それがはじめてのことであれば、なおさら緊張してしまいますよね。経営者が自社や商品の取材を受けるとき、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。インタビュー取材記事を年間250記事書いた経験のあるライターが、中小企業の経営者が取材を受けるときの心構えやコツを紹介します。

取材は絶好のアピールチャンス

取材は自社や商品をアピールする絶好の機会です。まずは自社の信念や商品に込めた思いなどを一言で表せるように整理しておきましょう。そのうえで細かな質問に対する答えを用意します。

取材の前には質問シートをもらえることがほとんどです。基本的にはこれに沿って回答を準備しておくといいですね。前日までに送られてこない場合、「質問項目が決まっていれば送ってください」と連絡しましょう。取材には時間がかかるもの。あなたが事前に回答案を用意しておけば、取材がスムーズに進みます。

万一取材シートをもらえない場合は自分で質問と答えを想定しておきましょう。インタビュー取材の場合、いくつかの代表的な質問があります。「事業や商品の強みは?」「事業を続けるうえでの信念は?」「事業を立ち上げた理由は?」「商品開発のきっかけは?」「今後の展望は?」などでしょうか。これらに答えられるようにしておけば、最低限の回答はできるはずです。

伝わる記事にしてもらうための回答のコツ

社員や友人と会話するときのことを考えてみましょう。あなたはきっと自分の思いを率直に伝えようとするのではないでしょうか。取材もこれと同じ。インタビュアーと会話するつもりで素直に伝える意識を持つことが大切です。

自分の思いを伝えるためのコツがあります。

まずは専門用語を使わないこと。質問されたことに答えているとつい口から出てしまうものですが、相手にもわかる一般的な言葉に置き換えると伝わりやすくなります。できあがる原稿も、当然わかりやすいものになりますよ。

自分の思いを伝えるツールは言葉だけではありません。あなたが話しているときの表情を、インタビュアーはよく見ています。「ここは重要です」「ここは掘り下げて書いてください」という気持ちを表情に乗せれば、伝わりやすくなるのです。最近はインタビューの様子をYouTubeやSNSにアップすることがあります。気持ちの乗った表情で話すほうが伝わりやすくなるのは明白です。

またインタビューに答えていると、記事になってはいけないことが口から出てしまうことがあります。そのときは「あ、これは書かないでくださいね」と伝えれば問題ありません。インタビュアーは聞かなかったことにしてくれます。

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カメラが回っていると緊張してしまうことも…

インタビュアーがしつこく質問するときは伝わっていないかも?

質問に答えていると、取材が突然止まってしまったかのように感じることがあるものです。その理由は主に2つあります。

1.あなたの答えがわかりづらい

1つは、単純に回答がわかりづらいから。あなたの言いたいこと、できごとの順番、因果関係などわかりづらい場合、インタビュアーは正しく理解しようとして言い方が異なる同じ質問を繰り返します。「なんで同じことを聞くのだろう?」と感じたら、相手に伝わるように言いかえましょう。

2.すごく興味を持ってもらえている

もう1つは、インタビュアーが話の内容に興味を持っていて、記事の重要なポイントになり得ると考えているから。ここを掘り下げて話すと、完成した原稿に厚みが出る可能性が高くなります。その分だけ会社や商品のアピールにつながるので、できるだけ丁寧に回答しましょう。

上がってきた原稿をチェックするときの心構え

Webメディアや雑誌、書籍の場合、公開前の記事をチェックできるのが一般的です。自分の意図とずれているときや情報が間違っているときは、この段階で伝えましょう。「忙しいだろうな……」などと気をまわすと、正しい記事になりません。最終的には会社や商品の評判に傷がついてしまう恐れがありますので、遠慮せずに修正依頼を出しましょう。

ただし100%自分の思い通りの原稿になることはなかなかありません。記事を書く人には「この話は興味深い!」「ぜひ読者に強く訴えたい!」と感じるポイントがあります。それがあなたの意図と多少違ったとしても、会社や商品にとってプラスに働くのであればOKを出しましょう。もしかすると自分で気づかなかった新しい視点を得られるかもしれませんよ。

中小企業の経営者が取材に不慣れなのは不思議なことではありません。依頼があったらしっかり準備を整えて、会社や商品を存分にアピールしてください。

【筆者プロフィール】

岸 智志

株式会社スタジオライティングハイ代表取締役。書籍やムック、Webメディアなど執筆を専門に活動するライター。年間250記事分のインタビュー取材をした経験がある。著書に「できるところからスタートする コンテンツマーケティングの手法88」(共著)。2019年6月現在、2冊目の著書を執筆中。文章の書き方などをテーマに企業研修もおこなっている。

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