検索エンジンのあり方・使われ方が変わった
タイトルで言いたいことは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)という旧来から言われている行為が、さして意味を持たなくなったということです。実は、1年以上前から「SEO対策をしないことが、SEO対策だ…」と専門家の間では言われていました。
これは、SEOという言葉が一般的になった当初より、Googleも格段に進化しましたし、何よりスマホの登場によって、ユーザーによる検索行動が根底から変わってしまったからです。
今となっては、検索結果はパーソナライズされ、ユーザーの属性、場所、時間によって皆様々です。同じキーワードでもユーザーの状況によって表示される結果が変わるので、特定キーワードで上位表示されることにさほど意味はありません。
また、SNSやアプリの台頭によって、検索=Googleでもなくなって来ています。検索にfacebookや、instagram、YouTubeを直接使うユーザーは本当に多くなりました。また、買い物を検索するときも、Amazonで直接検索することも多くなって来ています。
あなたのお客様はGoogleですか?
このような現状を踏まえて、SEO(特に旧来型)を追い求める施策はほとんんど重要ではなくなりました。
重要なのは、「コンテンツを検索する側の気持ちになってサイトを組み立てる」ということです。
ただ、それはテクニックでも対策でもなく、単純に「求められているコンテンツを伝わりやすく一生懸命作る」ということに他なりません。
検索エンジンは確かに、Googleやアプリが提供していますが、そもそも貴社のお客様はGoogleではないでしょう?
WEBサイトを測る基準が変わった
検索結果で上位表示されるサイトが必ずしもいいサイト(ユーザーの求めるサイト)ではなくなりました。
いっとき持て囃された、PV数もそうです。今は誰もPV数などあてにしていません。PV数を上げるためのテクニックも、もう業界的には使い古されました。そしてそれはユーザーのためになっていません。
WEBサイトを測る基準が変わったと言えましょう。
ユーザーの検索テクニックも上がりました。
いくら上位表示されても、それが「まともか、まともじゃないか、正しいか、正しくないか?」を、世間を騒がした例の事件もあって、かなりのユーザーが判断できるようになっています。別に1ページ目に目当ての情報が載っていなくても、目当ての情報が見つかるまで、ある程度検索結果の順位を20〜50位くらいまで追うこともしばしあ流でしょう。
1位を気にすることは自己満足?
に近いものがあります。もちろん、ブランドキーワードで1位を意識するのは良いことだと思います。新サービス、新商品を企画するときは、今やキーワードサーチは欠かせません。
ただ、検索結果と現実の情報が違うことをユーザーはすでに知っているのです。「美味しい ラーメン 地域名」で検索したとして、1番目に出て来たラーメン屋に行く人はもはやいないでしょう(近くにラーメン屋がその一軒しかない場合は別ですが…)。多くの方は自分が求めるラーメン屋が見つかるまで、探すでしょうし、レビューサイトで高得点を取っているお店が、広告である可能性が高いのは言わずもがなです。
何を信じるかはユーザーに託されています。検索結果をその通りに信じているユーザーはもう少数ではないのでしょうか?
ではどうですればいいの?
重要なのは、必要とされている情報を、より顧客に近い位置にいる人に届けるということです。情報のクオリティを上げて、それを自社の製品、サービスを使ってくれそうなユーザー(に近い層)にアピールできれば一番ベストです。
それは、コンテンツを改善し続けるという作業に他なりません。
そう、かなり地道なのです。
「地道なのはいやだ!お金にものを言わせて広告を打てばいい!」と短絡的に思うかもしれません。広告は確かにアテンションは得られますが、その先に求めるユーザーのアクションを得るには、ちょっと弱いモノになってしまいました。
何より、広告には、大手が場所取りでひしめいています。半端な予算では太刀打ちできません。
広告がダメと言っているわけではありませんよ、念のため。販促活動するには、広告もある程度必要ですし、バズを狙うのも決して悪いことではありません。
ただ、結局WEBは地道です。地道にユーザーのためになるコンテンツを作り続けることです。
ウィキペディア的な考えでコンテンツを作ることをオススメします。
さて、タイトルに戻って。
当社では、SEO的なことはもちろんやりますが、SEOが目的ではないことを肝に命じます。
SEOの他にいい言葉が見つからないので、「現在有効とされているSEO的なテクニックを意識したコンテンツ作り」はしていきますが、必要な情報を必要な方に届けるということが最優先だと思っています。